姉妹都市という繋がりがピンときていなかったので調べた
大阪市がアメリカのサンフランシスコ市に対し、姉妹都市提携を解除したというニュースが出ていました。
解除に至った理由は、慰安婦を「日本軍に性奴隷にされた数十万人の女性や少女の苦しみの証拠」と記した碑文や像を公共物化(市有化)したこととされています。
慰安婦像めぐり、大阪市がサンフランシスコ市との姉妹都市提携を解消 - 産経WEST
そもそも姉妹都市という言葉は聞くけれど、提携内容があまりピンと来ていませんでした。
そこでWikipediaで調べてみると「文化交流や親善を目的とした地方同士の関係を指し、国同士の外交関係とは別のものとして扱われている」とありました。
要は地域単位での外交活動であり、またビジネス色よりも文化交流の色が強そうです。
提携のメリットとしては、役所に姉妹都市の窓口が出来ることで書類申請などが容易になったり、異文化交流が活発化したりといったことが挙げられています。
日本と日本国外の学校間での交流会などが一般的に知られた行事でしょうか。
また、その費用は予算として組まているようです。
ここまで調べてみましたが、個人的な感想を述べますと「形式的なもの」といった印象です。
何より姉妹都市の提携ってあまり知られておらず、つまり一般的に重要視されていないのではないかという気がするんですよね。
(自分が姉妹都市を知らなすぎるというオチだったら申し訳ないです)
メリットが全くないと言えば嘘になりますが、恩恵を実感していない為か、正直「あってもなくても良い」くらいの話にしか考えられませんでした。
冒頭の話に戻りますが、大阪市とサンフランシスコ市が姉妹都市であるならば、互いの文化交流がなされていることが理想的な形ですよね。
しかし調べてみると、サンフランシスコ市は韓国のソウル特別市とも姉妹都市となっているようです。
なので今回のサンフランシスコ市の立場は両者の間に挟まれていて、慰安婦像の公共物化も面倒な話が来たとでも思われていたんじゃなかろうかと想像しています。
そして大阪市が姉妹都市を解除を決めたのは、自分は賛成派の考えでいます。
姉妹都市提携の影響力って国家間での外交に比べれば小さいですし、もし解消が問題にならないような関係であれば最初から提携の意味が薄かったのではと。
ただ気になるのは、解消によって「交渉(説明)のきっかけ」を失うことになったので、慰安婦像の撤去への道はゼロに近づき、外交としては敗北だということ。
国や地域の交流というのは、難しいですね。