マキめも

日々の思考と感情の雑記帳。

日本の食品は過剰包装なのか説を調べてみて考えた日本の食品への価値観

記事のまとめ

日本の食品は過剰梱包な気がしたので調べてみた。

日本は食品に対して「好きな時に美味しいものを自由に食べたい」という価値観と持っているのかもしれない。

 

 

 

日本の食品は過剰梱包説

  

台湾土産の鳳梨酥(パイナップルケーキ)を食べていた時のこと、何だかいつもの日本製の食品に比べて食べやすい気がしました。

何でだろうと振り返って気付くのは、梱包数の少なさ。

梱包が外箱と小分箱の2段階しかなく、いつもよりも早くケーキ本体に辿り着けたのです。

 

日本製の食品なら、もう少し梱包が多いだろうと思われます。

①外箱のフィルムを開けて

②外箱開けて

③小分け全体を包む袋を開けて

④小分け袋を開ける

日本製の土産の一般的なスタイルは、こんな感じですよね。

となると、今回の台湾土産の2倍の梱包を開けなければいけない訳です。

 

この体験を踏まえ、自分の頭の中に日本の食品の梱包過剰説が浮かび上がりました。

 

 

海外の食品販売事情ってどうなんだろう

 

台湾土産を例として挙げましたが、他の国々の食品の販売事情ってどうなっているのでしょう。

実際に海外に行ったことがないので、ネット検索やSNSに頼って情報を探してみました。

 

世界から見た日本のごみ事情|実はとても恥ずかしい日本の不用品回収 | 不用品回収情報センター

 

日本と海外のスーパーマーケットを比較してわかったこと

 

どうやら日本の食品の梱包が増え始めたのは1990年代の様子。

スーパーやコンビニが登場し、プラスチック包装が使われるようになってからのようです。

それまでは買い物かごを持って専門店で量り売りorバラ売りで購入というスタイルだった為、梱包もその場で紙に包む感じだったようです。

 

また、海外のスーパーの販売傾向をまとめてみます。

・客が容器を持参する量り売りシステム。

・店舗で販売した商品の梱包(ジュースの瓶など)は回収してリサイクルに流す。

・プラスチック容器を使わず、紙袋の簡易包装で販売。

基本的に自分で必要な量を購入するシステムになっているようです。

また、アメなどのお菓子も大きなビンにそのまま入れられているパターンもあるようです。

 

以上から海外の食品事情として、購入量の選択性を求めた故に包装が少ないのではないかという説が考えられます。

また、必要な量を購入することで消化までの時間が早くなり、過剰な包装は邪魔という認識が出来上がっているのではないでしょうか。

日本でも、コンビニおにぎりや店頭販売型のアイスなど、その場で食べるものに関してはラフな包装形態を取っていますもんね。

 

 

小分け包装って何で必要なんだっけ

 

小分け包装の必要性って、開封から消化までの期間が開くことによる品質劣化から来るものなんですよね。

温度や湿度が食品に与える影響は、かなり大きいものがあります。

 

個人的な話になりますが、自分の会社で作っている食品も出来立てから包装に入る間で結構状態が変わっているなと感じることがあります。

当然、販売するのに問題ない品質の状態です。

これは自分の関わっているものに限らず、どの食品も共通して、出来上がった瞬間から品質の劣化というものは始まっているのです。

 

「ココナッツサブレ」なぜ小分け包装? 根強いファンからは意外な反応が…:イザ!

 

上記リンクより、日本の消費者の傾向として下記3点があるのかなと思います。

①1回に食べる量が少ない(消費量と販売量が合ってない)

②ちまちま消化する(①に関連して)

③どこでも食べたい、持ち運びたい

 

ここで考えられるのは、海外に比べて「好きな時に美味しいものを自由に食べたい」という欲求が強いのかもということです。

海外のように「食べたくなったら食べたいものを食べたい量だけ手に入れる」スタイルとは違った、独特の価値観を築いているのではないのかなと思います。

以上のことをざっくりまとめると、日本は農耕的思考で海外は狩猟的思考ということになります。

 

あくまで自分がしっくりくる言葉を用いただけですので、各思考の違いを下に書いておきます。

農耕的思考:計画的に食糧を生産して保存技術を用いて次の収穫までに食つなぐ考え方。

狩猟的思考:必要な時に食糧を得て保存は出来るだけしないという考え方。

 

 

日本に近いアジア圏ではどうなのか

 

実食済み!バラマキ土産にしたいタイの個包装お菓子たち | タイ | トラベルjp 旅行ガイド

 

じゃあ日本に近いアジア圏の国も包装過剰なのかという話になるじゃないですか。

検索しても情報はあまり出てきませんでしたが、個包装お菓子の存在はあるようです。

 

また、冒頭の例が台湾だったことで説が矛盾している気がしますが、台湾のどのエリアで購入されたものなのか明確でないので微妙なところです。

商業地エリアなのか田舎エリアなのかでも変わってくるところはありそうなので。

ここは現地に行ってみるしか検証出来なさそうです。

 

 

需要に応える気遣いの結末

 

ざっくりとした検索情報から書いてみましたが、消費者の価値観と生活スタイルに応えようとした結果が包装の多さに繋がっているのだろうなとの結論が出ました。

食品の味と触感の品質に的を当てた記事になりましたが、他にも商品の傷を気にするかどうかなど比較すべき点はありそうです。

 

また、過剰梱包は良い品質の食品を提供しようと努力した結果でありますが、一方でゴミが多くなる問題の原因となっていることも頭に入れておかなければなりません。

良い品質の食品を環境に配慮された仕組みの中で手に入れられるようになることが、ひょっとしたら、これからの課題になるのかもしれません。